スタッフ紹介
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鈴木
寺田
「鴨は大麦若葉が大好き」のつづきです。
金沢は朝から大荒れの天気。強風にミゾレは、典型的な冬の北陸の天気だ。こんな日はカモ達が騒ぐ。強風や横なぐりの雨をものともせずに、大麦畑を荒 らす。生きてゆくためのカモたちの営みなのだからしかたがない。しかし今夜からは雪になりそうでなので、雪が積もれば大麦を食べることはできない。すこし 鴨たちが不憫な気さえする。(被害に会われている農家の方ゴメンナサイ)鴨追いの夜間パトロールも今日でひと段落だ。
さて、私の有機小麦・有機大麦畑。信じられない話だが、ここ数年は鴨の被害がほとんど無い。仲間の農家からは「河北潟の七不思議」と言われたことも有る。「脅しの旗」も立てないのに、何故か私の畑だけ、鴨が降りないのだ。
「堆肥の匂いを嫌がるのではないか?」と仲間の農家が言えば。「有機栽培は雑草が多いからではないか」と普及員が言う。(失礼だ怒)不思議な話である。
私は答える「彼らは私が愛鳥家であることを知っているのですよ」
真実は鴨達に聞いてみなければわからないが、私なりに、観察し仮説を立てて対処法を検討、実験的に実行してきた成果だと考えている。(少し誇らしげ)
畑に降りる鴨たちの気持ちになったとき、畑の表面が光る事、これが畑に降りる条件だと考えた。
仮説:鴨たちは天敵から身を守るために、安全な場所を選んで餌場とする。広々と見通しが良く水辺の湿地帯で水が多いと事が舞い降りる条件だ。
対処法:水はけを良くする為に、明渠(排水の溝)を掘る。サブソイラー(トラクターに装着した長いナイフのような機械で、畑に切り込みを入れる)。土壌表面のクラストと呼げれる土膜を作らないように、ロータリー耕などで表土を細かくしすぎない。(不耕起がベスト)
上記は当たり前の技術だが、最も重要なポイントは、重粘土で腐食率の低い土の物理性を根本的に改良する事。つまり、堆肥等の有機物を投入して、健全な土壌の団粒構造を醸成することなのである。
「私の土作り」は窒素・リン酸・カリを有機物で補うことではなく、人の手で土の物理性を変えてゆくと事に重点を置いている。
有機小麦・有機大麦の畑に鴨の食害が少ないのは、父親の代から土作りに重きを置き、土壌改良を実践してきた地道な積み重ねの成果であると考えている。
写真は、大きな明渠を掘った有機小麦畑(シロガネコムギ)鴨の害は、ほとんど無い。
石川県のレポート
http://www.affrc.go.jp/seika/data_kanto/h13/19/narc0119t19.html
最後のコシヒカリを刈り取り、今年の稲刈りは終了した。90%以上が一等で検査合格。収量もマズマズであった。有機麦・大豆の不安定さを考えると、北陸は水稲栽培に適した所だと再認識させられる。適地適作、河北潟干拓地で水稲作付けの規制緩和を願う。
有機栽培や米作りの先人たちは、収穫後から来年の米作りが始まると言われる。堆肥などを散布して地力増進に勤めるのが今の季節なのだ。まだ地温の有るこの季節に有機物を投入することは、春先に投入するのとは意味が違う。今播いた堆肥は、田植えの寒い時期でも稲が吸収してくれる。金沢農業でも堆肥散布に余念が無い。大豆刈が始まる10月20日頃までに、堆肥散布とプラウ耕を終わらせたい。写真は昨年、干拓地に移植した彼岸花。雑草に負けずに数本だけ生き残った。
水稲の稲刈り・出荷が順調だ。あと、2~3日で稲刈りは、ほぼ終了する。検査・出荷も順調で、トラックのチャーター便で出荷される。フードマイレージとい
う言葉がある。地産池消を肯定する考え方のひとつだが、残念ながら金沢農業のお米のほとんどが、東名阪で消費される。北陸はお米の産地なので、仕方が無い
ことなのだが、せめて輸送手段は、JRのコンテナ便にすべきなのかもしれない。JRのコンテナ便は、数年前何度か利用したが、東名阪ではコスト面で不利で
ある。また到着までの日数もかかる。いけないと思いながらも、経済的な「我」が働くのだ。「便利で安い」この言葉に屈してはいけないのだが、現実は厳し
い。有機農業を実践しても、トラクターの燃料など、化石燃料に頼らざるおえない現実がある。最近、藁や雑草を利用したバイオエタノール生産の研究をはじめ
た井村であった。
「金沢農業」「金沢大地」は井村辰二郎がプロデュースする有機農業の組織です。